現場を読む

■ 第33回(2010.05.27):書名『優れたリーダーに変わる たった1つの行動』が決まるまで

ビジネスコーチの橋場 剛です。

拙著『優れたリーダーに変わる たった1つの行動』が刊行されてから ちょうど2週間が経ちました。

この2週間の間、実にたくさんの方から温かいお祝いの言葉や 貴重なご感想を頂戴しました。

一部を抜粋してご紹介いたします。
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◆変わりたくてもどう変わっていいのか悩んでいるマネージャーが 私の周りにもたくさんいらっしゃるが、そういう人達は ぜひ手に取って読んでいただきたいと思いました。

◆貴著は、物語部分もエグゼクティブコーチの内容をわかりやすく 書かれていてすばらしいのですが、私は最後の「一番重要なこと」 の部分にとても共感致しました。

◆2回読ませていただきました!
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本をご購入くださった方、ご感想をお寄せくださった皆様、 本当にどうもありがとうございました。

5月20日(木)には本メルマガ「特別号」にて 7月3日(土)の出版記念対談のご案内をさせていただきました。

コーン・フェリー日本法人会長 橘・フクシマ・咲江氏と語る
出版記念対談『優れたリーダーに変わるたった1つの行動』



7月3日開催の対談イベントまでのカウントダウンを兼ねて、 今回から<3回シリーズ>で拙著にまつわるエピソードを このメルマガでお伝えしていきたいと思います。
(2回目は6月3日(木)配信、3回目は6月10日(木)配信予定です)

第1回目のテーマは、<本のタイトルが決まるまで>です。

今回の本のタイトルを最終的に何にするか、 正直なところかなり悩みました。

原稿が書き上がった3月初旬の段階では、まだ本のタイトルは未定でした。 今思えば3月の1ヶ月間は、ちょっとした空き時間があれば、 「どんなタイトルが1番いいだろうか?」と 常に考えていたように思います。

3月初旬の時点で仮題として候補に上がっていたのは

□候補1.「優れたリーダーに変わる たった1つの方法」
□候補2.「優れたエグゼクティブに変わる たった1つの方法」
□候補3.「優れたリーダーには、なぜエグゼクティブ・コーチがついているのか?」
□候補4.「エグゼクティブ・コーチング」

といったタイトルでした。

候補4は、本のテーマをストレートに表現したもので それなりに分かり易いというメリットがある一方、 「エグゼクティブ・コーチング」に興味がない方には 手にとってもらえないという理由で却下、

候補3は、本書の趣旨とぴったり一致しないという理由で却下、

候補2は、「エグゼクティブ」という単語の定義が一般的ではなく、 また、自身のことを「エグゼクティブ」だと思っている方は きっと少ないだろうという理由で却下、

候補1が、最後の最後まで候補として残っていました。


私が尊敬する作家のひとりである山崎豊子さんは自身の著書の中で

◆「私は題名と主人公の名前を、すごく大事にする」
◆「これまでの題名の中で『不毛地帯』ほど苦労した題名はなく、この題名のために費やした頭脳的、肉体的消耗は甚だしい」

と書いていらっしゃいます。

そのことに私は刺激を受けていました。

そのため、私自身も初めからタイトルには 徹底的にこだわりたいと思っていました。

(ちなみに、山崎氏の名作『不毛地帯』の前の仮題は 『白い大地』だったそうです)


本当にこのタイトルがベストなんだろうか?


こんな自問自答の繰り返しの中で、 特にこだわったのが次の2つのポイントでした。


<●自問その1:タイトルの“締め”としてベストな二字熟語は何か?>
候補1の「優れたリーダーに変わる たった1つの方法」というタイトルで 最後の最後まで私がどうもにしっくりこなかったのは、 「方法」という最後の2文字です。

他にもっと本書の核心に触れる“何か良い言葉”があるのではないか?

そんなことをずっと考えていました。

「方法」という言葉は、「ノウハウ」とか「テクニック」を 真っ先にイメージさせる単語のように感じました。

そして「方法」の代わりに有力な候補としてまず挙がっていたのは 「習慣」や「瞬間」といった単語でしたが、いずれも どうもしっくりこない感じがありました。

なぜしっくりこないのか?とさらに自問してみると、 特に「習慣」という単語などは世界的ベストセラー『7つの習慣』を はじめとする他の著名な作品においても頻繁に使われている単語だからだと 自分なりに気づきました。

本の内容だけでなく、タイトルにもできるだけ 「オリジナリティ」を加えたい、という想いがあったため、 なるべく既刊の本のタイトルには使われていない 単語を使いたい、と思ったのです。

考えに考え抜いた結果、最後に残った二字熟語が「行動」でした。

エグゼクティブ・コーチングはリーダーの行動変革を促すものであり、 タイトルの最後は「行動」以外には考えられない! とようやく腑に落ちました。

本の表紙の「行動」だけ異なる色がついているのもそのためです。

( 表紙を見る >> http://www.amazon.co.jp/gp/product/4806137081


<●自問その2:読者のイマジネーションが膨らむ“数字”は何か?>
「わかりやすいということは決して良いことではない。  難解な映画や音楽、絵画などに接したとき  『これは何?』という畏怖(いふ)にも似た疑問が起こる。  だから頭を働かせる。わかろうとするからだ」

これは数々の名曲を世に送り出してきた音楽家の久石譲さんの言葉ですが、
私が本のタイトルにしたい表現はまさしく本を手に取ってくださる方の
イマジネーションが膨らむような表現でした。

最近ではビジネス書のタイトルに「3つの」とか「7つの」といった 数字が入ることが少なくありませんが、 数字を使うとしたら、私は他のどの表現よりも

◆「たった1つの」

という表現が最も強いメッセージを持っていると感じていました。 「たった1つ」という表現が、読者のイマジネーションを 最も刺激する数字なのではないかと思いました。

では「たった1つの行動」とはいったい何なのか?

ぜひ読者の方にはこの疑問を頭の片隅に置きながら 本を読み進めていただきたい、そういう想いを込めました。

そして「たった1つの行動」の正体が何かは、 本の最初から最後まですべて読んでいただいて 初めて分かるようにしました。

こうして本のタイトルが正式決定したのは3月29日のことでした。

次回6月3日(木)配信予定の<シリーズ第2回>では、 「本書の続編」についてご案内させていただく予定です。

なお、出版記念対談イベントのお申込はまだまだ受付しております。 ご興味をお持ちの方は、今すぐこちらのURLからお申込くださいませ。

コーン・フェリー日本法人会長 橘・フクシマ・咲江氏と語る
出版記念対談『優れたリーダーに変わるたった1つの行動』