現場を読む

■ 第8回(2008.09.18):24時間、考えますか?

ビジネスコーチの細川馨です。

ビジネスコーチという仕事をしていると、 これまでに何千人という経営者、管理職の方と お会いし、そして話を伺う機会があります。

その中で、「この人、すごいなぁ」「また会いたいなぁ」と 感じる人がいらっしゃいます。

それはビジネスで成功しているから、 という理由だけではありません。

「自分よりも先輩だから」といった、 彼らの年齢やキャリアも、その理由ではありません。

彼らを分析する中で、 共通する1つの理由が明らかになってきました。

さて、何だと思いますか?

彼らに共通しているのは、私の言葉で説明すると、 “「24時間365日、仕事のことを考える」習慣を身につけている人” だったのです。

この習慣を身につけている人は、経営者だけではありません。 管理職の方、役職に就いていない方でも 「24時間365日、仕事のことを考えている」人はいらっしゃいます。

彼らの(行動)特性として、
・月曜日の朝に、土日で考えたアイデア(玉)を上司や担当者に投げる
・短期的にも長期的にも効果のあるアイデアを持っている
・それぞれの立場(自社と顧客、自社と競合他社、自分と他のメンバーなど)
 で1つの事象を捉える
などが挙げられます。

私にも経験があるのですが、 仕事のことを考え続けると、アイデアがパッとひらめくことがあります。 寝ているときや朝起きてすぐ、なんてこともよくあります。 もがき、苦しみ、悩み続けているときに限って、 そんなことが起こるのです。

俗に言う、火事場の馬鹿力といったようなことが、 人間の頭の中でも起こるのだと経営者になってから より一層感じるようになりました。

ビジネスにおいても、窮地の場面で火事場の馬鹿力が出せる人は、 「24時間365日、仕事のことを考えている」人なのです。



■ ビジネスコーチの目

◆前向きな人だけに、運が来る

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 ヤンセンファーマ 社長 関口康氏が考えるリーダーの要件とは
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日経ビジネスオンラインに、ヤンセンファーマ 関口社長が考える リーダーの要件が記載されていました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080828/169098/?P=2

業績向上のために組織遂行力を高める、というビジネスコーチングの手法に 通ずることがあったので、ご紹介します。


1.方向性を示すこと
「リーダーが下を向いていちゃだめです。どんなに苦しい状況であっても、 リーダーは常に前を向いてポジティブに、期待感を持たせなきゃいけない。」

リーダーは常にポジティブであること、ネガティブなこともポジティブな言葉に 置き換えてメンバーに伝えることが必要です。

例えば、「売上が下がっている」という事実に対しても、 「商品、セールスの方法を再考するチャンスだ!」などと 言い換えることができるかどうかが、リーダーの資質なのです。


2.分析力
「小さな事実も分析できる上に、全体の絵柄も頭に置いて、 両方のバランスで判断していく」

いけいけどんどんではなく、PDCAをきちんとまわす、 全体最適と部分最適を共存させることが求められます。


3.実行力と結果責任
「とにかくやるといったらやるんだと。最後には結果を出す」

たとえ低い目標であっても、それが達成できないときに チームに与える悪影響を、リーダーは肌で知っているものです。 逆に目標達成できたとき、その目標達成がさらに好循環を生むことを リーダーは知っているのです。


4.人の長所を生かして成長を助ける
さほど労力をかけなくても大きなパフォーマンスを発揮できる領域。 いわゆるメンバーの“強み”を発揮させるよう、そしてチームのシナジーを生むよう、 役割分担を考えるのが、リーダーの役割です。


5.運
「最近、本当に寝る前まで、仕事のことをずっと考え抜いていたら、 朝起きたときに、答えが見つかっているときがあるんです。それだけ真摯に、 全力で考えていくと、どうしたらいいかが結構見えてくるんです」

これはまさに、「24時間365日、仕事のことを考える」ということに他なりません。 運が生まれるにも、その理由があるのです。


私なりにまとめると、 成功しているリーダーは、

 ポジティブな動機付け
 ↓
 詳細にかつ大局的に現状分析をする
 ↓
 リソースを有効活用する
 ↓
 考え抜くことでアイデアが浮かぶ
 ↓
 結果が出る
 ↓
 「運がよかった」と思う

というサイクルで、目標達成のサイクルが回っているのかもしれません。